空き家問題と片付け・三者の言い分それぞれに ~シニアの整理を考える勉強会~

「シニアの整理」を考える勉強会 第17回

6月26日に開きました。この会は、「シニアの整理」をテーマに参加者に話して頂くある意味「座談会」でもあります。シニア世代の整理は多岐にわたります。もちろんモノと片付け・持つのか処分なのか問題が多いのですが・・・。

それに加えて重大な本音の悩み、家族・親族とのコミニュケーション問題、つまり終活の悩みを抱えています。

参加者の多くは、これからの私の人生をどう生きるのか、専門家の話を聞いて自分の暮らしに活かしたいという方も多いのですが、「聴く・話す」という座談会の役割もあります。自分の終活ケースを口々に話します。個々が大事。我が家のお墓事情、片付けができたモノそうではないモノ、なぜできないのか・・子供にも課題がある、実家は片付いたけれどさすがにお姑さんには言えない、またその背景としてなぜそれができなかったのか、という本音の部分を自然と語り合います。

参加者同士の共感と、お互いにアドバイスをしあうその雰囲気もこの座談会の良いところです。

「空き家所有者」と「地域の空き家に困る人」、「これから空き家になる人」三者の話は実にリアルです

参加者は60代からの方が多く、まさしくこのどれかに当てはまる方がほとんどです。私が空き家対策に向き合っていることを皆さんご存じなので必ず出ては、とても真剣に話されます。自宅の四方が空き家。隣の空き家の木やゴミが飛んでくる。所有されてる方への問いかけの方法が難しい。所有者からは「なかなかねえ・・」片付けられなくてその一歩が踏み出せなくて、行くことができずに放置をして迷惑かけてる・・・。地域サイドからは「だったら帰省の時に声をかけて」と・・・。どうして、なぜを繰り返しでお互いの立場を知り、それぞれにしなくてはならない行動がわかるという、仕組みができあがりました。参加者の地域はバラバラですからその関係性もなく、知ることで次の行動に活かし、また次回の参加へ…。

また、それを見て「これではいかん、わが家が空き家になった時に困らないようにしなくては・・」と片付けの行動を起こすきっかけにもなります。

難しい場合は市役所へと。

それでも、どうしようもできない多数の空き家があり困っています。所有者との連絡もできない、すでに隣空き家からくる害虫害獣に悩まされている方も多い。地域を通して自治体へ対策を求める声をあげてほしいと思います。

シニア層の整理の問題は、年代や個人で違いますが、モノや片付けのみならず多岐にわたりますが、こうしてお茶をしながら話してみることから、何かが動き始めるきっかけになるのではと考えます。

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