自治体の「空き家対策講演会」に年間数件、登壇しております。
空き家対策というと、とても難しいことを話すのではないかといったイメージを
もつ方が多いと思います。時々、取材を頂くこともあります。
ハード面とソフト面の課題がある
法律、相続、不動産や管理、税金 こんなイメージを持つ方が一般的かもしれません。
ですが、私や、私が理事をしている空き家対策プロジェクト(一社)さくらブリッジでは
所有者の生の声や、これからの不安を持ちながら暮らしている親世代・子世代の
たくさんの声を持っています。
つまり暮らし目線でお伝えするケースが多いです。
もちろん、自治体さんの目的のすり合わせは必要です。
活用事例や売却事例をお話しすることだけが、所有者の心に響くのでしょうか・・
所有者・予備軍個人が単独で活用者を見つけることは難しいことでもあります。
そこに至るまでのプロセスが大事で、どんな現状で、どうしたいのか、どんな課題があるのか、
家族との話や背景はどうなのか、先代からの家財への思いはどうなのか、それすら気づいていない方も多いです。
そんな個人の皆さんに、自分ゴトとしてハッと気づいていただく仕組みも大事です。
年が明けて今期3月まで、あと1か所の自治体さんでの講演会となりました。
こちらは毎年ご依頼を頂いております。
「空き家の未来はあなた次第」~今できる片付けと家族で考える「3つの整理」~
そうです。片付けについてを入れてほしいと・・。
みんな家族の課題は違うんです
ここで方法のみをお伝えするわけではありません。
みんな家族のカタチや問題が違います。モノへの思いも様々で、何を悩んでどんな判断が必要なのかも違います。
高齢者の現状、生き方、終活に向き合うシニア親子のコミュニケーション、そもそも空き家って、
空き家・実家のモノの現状と関係、片付けのヒント、地域で小さな小さな空き家対策をはじめるには・・・
所有者や予備軍、地域の誰も話してくれない暮らしの本音の話です。
今のうちにできること、しておくこと、いざ空き家になって取り組むこと
暮らしの変化に向き合い家財の整理、伝えておくことも、住まいのこれから・・・。
ハード面の内容をイメージされる主催者サイドも、講演が終わり、参加者の声やアンケートから驚かれます。
ほとんどのアンケートが文字で埋まり、生の声が届きます。「この角度の話で良かった」と。