相談会を始めて9年目がやってきます。所有者の声を大事にするさくらブリッジの基盤とする相談会です。 地域での開催機会や自治体等の連携事業も増えて、中区での相談会回数が減ってしまったにも関わらず大変多くの方がご来場くださいました。それだけ「空き家問題・課題」への関心度が高まり、「自分はどうすればよいのか」と真剣に考える方が増えてきたことであると考えます。
相談会の前には、ミニセミナー「家族で考える実家じまいについて」をお話しました。
一軒また一組の相談者が抱える、課題は多岐にわたります。家財の背景には、親族とのコミュニケーションやモノへの気持ちや判断、次に方法や費用などがあります。また登記自体が存在しない空き家、所有者が三代前のまま、親御さんが認知症である、相続や成年後見の課題をどうするのか、兄弟姉妹(子供たち)で何を話し合えばよいのか、ただただ、空き家が要らない・手放したい、親族との相続関係のことで放棄を考えている、まだ、名義は親のままで所有者ではないが、長男につき一人で抱えているなど・・・決して一人ではないのに・・・・・。
また、地域の空き家活動について、所有者にどう意識を持ってもらうか…等々・・・・
そして、これから空き家になる予備軍の相談も多く寄せられています。「どう生きていくのか」と大きく関係してきますね。
どれもが相談の入り口ですが、片付けの専門家や法律・不動産の専門家に順送りに回すのではなく、さくらブリッジはまず一人で入り口対応をします。お応えできることがあるからです。つまり、法律や不動産のハードだけでは対応しきれない課題にも着目しています。
この度の気づきも、相談者の年齢に変化を感じております。この空き家問題が取り上げられ始めた時の親世代ではなく、完全に子世代にであり、そろそろ親世代も戦後生まれ世代になってきます。
いよいよ、空き家問題は次の次のフェーズにはいります。