捨てられないモノもある。でも減らす努力もいる。
私が60歳になった頃は、「まだまだよっしゃ!」と思いながら、
反面、大好きな母を最期まで看取り、急な見送りとなったことに、
相当な落ち込みようで、外には気丈にしていても一人になると涙するほど。
でも、母と入れ替わるように孫が誕生し、さらに家族がどんどん増えていく生活の変化で、
この家族のためにも、迷惑をかけないためにも私たちが今、「整理」をしておかねばならない と
皆さんに「シニアの整理」を伝えていくことの重要性を改めてはっきり実感する瞬間でもありました。
片付けや「整理」を通してコンサルをさせて頂いたり、講演会やセミナー、
こうして記事にして発信をしております。
母の急な最期を看取りましたが、終活で困ったことはありませんでした。
なぜならば、代々を母と一緒に介護や看病、見送ってきて、
「その流れや必要なコト」を自分に置き換えながら、
コミュニケーションをとってきたつもりです。介護やお金や不動産、
モノの整理とその行く末をどうしてほしいのかなどです。
「モノ」「コト」の話は大体できています。
が、ただ一つ願いが叶うなら、もっともっとたくさん聴いておけばよかったと、今でも思います。
写真の整理は、いつも私がセミナーでお伝えしている通り、「選ぶ整理」をして、
写真をもとに、「人生のターニングポイント」や「幸せだった時」など
母からたくさん話をしてくれました。それでもまだまだ話したくて・・。
2010年・・・その「困った・あったらいいな」を私の言葉で、
エンディングプラスノートとして作り皆さんと一緒に勉強会をしてきました。
今、60代半ば・・まだまだ若者とおっしゃる人生の先輩方もいらっしゃいますが、
この事業20年近く皆さんに発信して、
本当にたくさんの皆さんから相談頂き、その経験と気づきからも
今だから改めて「シニアの整理」の大切さを伝えたいです。
60代からの片付け3つ
「これから」をどんな生き方や暮らしにしたいですか?というアバウトでも良いので
人生の目標を立てる事から。
- 1,「選ぶ整理」
完全な不要物以外、捨てるモノを探すより、
「これから」の人生一緒に歩んでくれるモノを選ぶこと - 2,「伝える整理」
長い人生、どうしても捨てられないモノが誰にでもあるはず、
また、まだまだしっかり生きています。だからこそ、
私が逝ったらこのモノをどうしてほしいのかを明確に伝える事 - 3,「自分の手に合う・わかる量にすること」
何があるのかわからないのではなく、捨てる努力は必要です。
ちょうど良い数で暮らす習慣をすること。
持たない暮らしではなく、ちょうど良いが安心につながり、心身ともに
しっかり人生を歩める基盤になると思います。
どうぞ、皆さん! 私と一緒に「自分らしいシニアの整理」をしてみましょう。