「あとの事は子どもが好きにすりゃあいい」それでいいのか

目次

優しさなのか、放置という無責任

「終活」?そりゃあ子供らが好きにすりゃいいよ・・・
私らが考える事じゃないよ

という言葉をよく耳にします。
空き家や実家、皆さんの今の住まい
色々と想像できますが、特に今の住まいですが、
中山間地域の勉強会後の町散策や、古民家カフェで出会った住民の方々の声です。

おそらく代々とそうしてきたのでしょう。
先代が「大事なことはコレ、家財は整理した、家はこうしてほしい」
なんて言ってあの世に逝かれた方は少ない時代を生きてきた世代。

私もそうです。
ですが、いまやこの放置が大変なことを引き起こすのです。
大量の家財は、先代のモノ、また自分たちのモノもあるでしょう。
それを引き継いだまま、また子が引き継ぐ、と思ったら時代は変わっています。

子どもが継ぐかも・・というグレー


先祖からの墓も、家財も家も子が継ぐのが当然、
子は帰ってくるかも・・ というのならこのグレーをしっかり話し合いましょう。
子世代はもう動き始めています。わからない家財を今のうちにきちんとしておいてほしい、
その費用は残しておいてほしい。「迷惑」というワードが飛び交っています。
都会に行くとこれが親も子も共通のワードになっています。

広島市内外の住宅団地の空き家対策・空き家予備軍対策にも長く関わっています。
実家を離れて一戸建てを求めた方が多いので、団地になると状況が少し変わります。
それでも子供が帰ってくるかも・・といった親の思いには変わりはありませんね。
ただ、家財整理を考える人や住まいの方向性を真剣に考える人、様々な整理の行動に移す人は多いと感じています。

親世代が整理や、どうしてほしいのかを伝える整理もしないで
死んだら子どもどうにかするでしょう・・・

と、あとは任せるというのは「無責任」でもあると思います。

親のせいでも、責め立てる子のせいでもありません。
相続人として、また一緒に生計をなしてきた者として
今後の住まいの方向性・家財の片付けや処分・費用の問題など
「これから」をどうするのか、一緒に考えて向き合ってほしいものだと考えます。

目次