実家・我が家が「空き家」になっても悩まないために
”暮らしmyリサイズ”
「モノとココロの整理術®」の想い
2005年から片付けの現場で相談を受けてまいりました。
持ち物はその人の生きざまやココロを表します。
時にはそれに悩まされることもあります。
モノとココロの整理術®は、モノを通して暮らしや人生の棚卸しをし、生き方・暮らし方の再構築をすることだと考えます。「これから」をキーワードにモノと暮らしのバランスを考えて、目標に向かって
「人生一緒に歩んでくれるモノ」を選択してほしいですね。
モノの整理は「これから」の人生を前進するためのココロの整理でもあります。
「空き家と実家」の片付け迷子はもうやめたい
いよいよ私の人生セカンドステージ
50代60代、また70代の方も、自分だけでは難しい課題を抱えている方が多いと思います。子育てから手が離れていき仕事も重責を担う50代、また仕事はリタイアを意識し始め、子どもは独立し、孫の成長も楽しみ、いよいよ自分のコトを楽しみたい60代からの方もあるのではないでしょうか。
でも実家・空き家には大量の家財が!
そんな世代を今、悩ませるのが「親のコト」と「実家空き家」の課題です。特に家財片付けは深刻で、戦前戦後を頑張って生き抜いてこられた親御さん世代は、その時代背景とともに大変たくさんの物を持って暮らしています。ただ、時代の流れとともに「所有するすべての家財」が子世代の負担にもなっています。「今になって大量の家財を誰が片付けるの」「要らないけれども一度に捨てられない」「何があるのかさっぱりわからない」「誰か話を聴いて・教えて」それはもう親御さんだけの問題ではなく、次世代にも影響がある解決課題です。
いざ、私の暮らしをリサイズ(見直し)して次の人生ラクになりたい
やっと人生次のステージに進み、自分のために頑張っていこうと思っている、我が家の見直しもしたい人も先送りをせずに今、「実家・空き家の片付け」に思い切って向き合うことで、これからの人生を安心して暮らすことができるのではないでしょうか。
高齢・シニア親子の整理
親子間の年代で終活へのコミュニケーションも違う
シニア・高齢者の親子といえば「終活」だと、今や誰もが一番に話題にするほどに一般的になりました。
しかしながら、私に寄せられる相談は、「終活はひとくくり」ではないのです。というのも親子さんの年代によって、取り組む終活や、コミュニケーションの取り方などが全く違うものになります。
一般的な40代―70代・50代ー80代・60代―90代の親子さんも、今しておくべきことや、片付けに向き合う気持ちなども全く違います。
そして親子の終活を大きく妨げていることはコミュニケーションの取り方です。子世代は親も心配ですが、自分に降りかかってくる「片付けや介護や相続など」の出来事も心配だと思っている人が少なくありません。
「まだまだ元気なのに、子供には言われたくない」 「先のことを考えて今のうちに片付けておきたいし、大事なことを伝えたい」 「もうしんどい、早く子供に伝えておかねばと焦る」また、「子どもが何とかしてくれるだろう」と年代によって様々です。そこに向けて同じ言葉で終活を唱えても喧嘩になるばかり。
このまま平行線で、もし実家が空き家になった時に片付けと廃棄処分、手続きは誰がしますか?
今のうちにどうやって親御さんに話せばいいのか、今何をすればいいのか、どんな片付けをしておけばいいのか一緒に考えてみませんか。
今しておく2つの整理
1、暮らし方に応じた片付け
「もったいない」「まだ使えるかも」「捨てるなんてとんでもない」と本来は良いモノや一つのモノを、直しながら大切に使ってきた高齢世代ですが、押し入れにも使わないモノであふれて、いつからかモノのない時代から「捨てないこと」への美徳にすり替わっていったように感じます。
また、セカンドステージ世代も昭和の懐かしさに浸り、子育て期の想い出や、紙や器や衣類に振り回され片付けに翻弄される世代でもあります。
- どんな暮らしがしたいですか‥そこに一緒に歩んでくれるモノを選ぶ片付け
- 暮らし方に応じて自分の手で扱える・わかる量を持つこと
これが将来の我が家にも、ご実家にも楽で安心な暮らしにつながると思います。
見直しのタイミングはいつでもあります。日々、ゴミの日を意識してみると小さな整理は毎日できます。
「捨てない整理」もあります。どうしても捨てられないモノは誰にでもあります。分けておくことも整理です。
2、伝える整理
いざという時に困らないように、ご自分の事を子世代に伝えておくことが大事です。相続の問題だけではなく、片付けていく中でも長い人生の持ち物を「どうしても捨てられない・捨てたくないモノ」もあると思います。これはどなたにもあることではないかと思います。また、今後の事を考えて健康問題や介護・お金のコト、最期の時や相続者についても「いざ!という時」を明るく想像してみる事も大事です。
エンディングプラスノート
私も長い介護生活の経験から、自分が困ったということをエンディングノートにして2010年に作成し、セミナーを続けてきました。自分で手を付けられないことは頼っても良いのです。大切な人に伝える事も「整理の一つ」です。
住まいの終活と実家空き家の課題
今お住まいのお宅を今後、どうしたいですか。「子供たちは帰ってこない」という声はよく聞きます。住まいが空き家になり、相続登記や片付けもされずに放置をされているケースにたくさん向き合っております。お元気なうちに「この家をどうしたいのか」「方向性」だけでもイメージして子世代と話をしておくことで、いざという時に子世代が迷わず自信をもって早いうちに次のステップに進むことができるはずです。