親子三代の「雛人形」の考え方に時代の変化

さて、今日は、近年よくある親子三代の「雛人形の考え方ギャップ」について書いてみます。

生まれた子を守り、成長を願う尊い思いを込めて飾られる雛人形や五月人形。
この思いはいつの時代も変わらないものだと信じています。

母の実家から・・昭和→家から家への贈り物の時代

私は60代です。私の世代を中心に云うならば、昭和の私たち世代は、子どもの母の実家から雛人形を贈られてきた世代であり、贈る側の実家のからは「家から家へ」・・の感覚の方も少なくはないと思うのです。

なぜならば今、70代後半~90代の親世代・シニア世代からの相談では、お嫁さんの実家から贈られてきた雛人形や五月人形がそれぞれに倉庫にあるが、もう誰も飾らない・不要になったといった相談が寄せられます。

実は私、この世代には珍しく雛人形がないのです。母の里(祖父母)から贈る予定でしたが嫁ぎ先(私の実家)が大家族の住まいである事情もあり母が遠慮をしたと聞きました。

平成→住まいの環境も考慮しながら良いものを

平成になり私の娘が生まれた時には、実家の両親の「段飾りの立派なものを」という思いいがありましたが、「立派なもの」という気持ちを残しつつ、段飾りではなくお雛様とお内裏様のお人形をお願いしました。当時は、住まいのスペース問題もありました。でも実家に置かずに、成長を願い毎年出しては楽しい時間を持ちました。平成になってすぐのこと・・周りからも似たような声があり、時代の流れも変わってき始めたのでしょう。

令和→自分たちの好きなものを

令和の今、子世代からの声は、「小さなものにしてほしい」「自分たちで好きなものを買う」「ネットで探す」といった声が多いようです。

数年前に孫に贈った五月人形も娘夫婦が見つけたもので、大きさもお値段もシンプルでして・・・。でも毎年リビングのチェストに飾って、孫が手を合わせている写真がきます。

昔のように実家に置くのではなくずっと自分たちで持っていてくれることも大切ですね。

令和の孫の雛人形ですが、「じいじとばあば」はお祝いと気持ちを添えて、折り合いをつけながら考えている方もいらっしゃるのでは。

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